電脳千句第7 賦何水百韻 二折表 2016.10.24~
憂きことの重なるあした霜白く 花
心づよきは老いの方人(かたうど) 梯
此の山を越えば信濃のつかまの湯 舎
み寺のいらか若葉がくれに 草
連れ立ちてつつましげなる蝸牛 香
たはむれせんと生れ出づる世 風
たらちねの母の刺し子の麻の葉も 姫
片時去らず想ふよすがに 月
鮎落ちて京(みやこ)に近き皿の上 衣
訪ふ里の鶉鳴く宿 歳
琵琶の音に誘はれ仰ぐのちの月 梯
揺らす人なき柴の戸の揺れ 花
うつし世にかなはぬ恋と知りながら 草
なみだの川に架かる継ぎ橋 舎
<進行表はこちら>
2017-01-26 00:50
コメント(54)