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電脳網千句第9  賦白何百韻 2折表  2019.2.1~ 

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   戦慄きてあづま路くだる都びと       衣
     蛇(へみ)の出づるや於爾の現るゝや  梯
   岩かげに打ち捨てられし鈴ひとつ      香
     ひなの里みにかずら橋揺れ       姫
   山の音ふと止み髪のかぐはしき       草
     時雨の先に根の国の坂         月
   榾の火に語部もまたゆらぎけり       歳
     あやかしの子はあやかしとなる     風
   携へしふくべをみたす甘き酒        
     夢見心地のとろりとろりと       衣
   若草の薫るいのちに枕して         梯
     はや遠のきし雉子鳴く声          香
   逢ひがたき君の面影おぼろ月        姫
     佐保姫を描く筆の絵すがた       草    
    


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