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電脳網千句第9 賦白何百韻 1折裏 2019.2.1~

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      書きぶりの美しき真名手習へる   千草
      いと賢しげに結ぶ口元       月
     陽は西に扇をかざす夏衣       歳
      銘をつけよとたまはりし鉢     風
     よろこぶもなげくもいつか時すぎて  舎
      松の千歳をよぎる花びら      衣
     入り江より眺むる富士の薄霞     舎
      暦めくりて新しき春        香
     触れ待ちて心なぎたる振りもせで   姫
      惜しくもあらぬ文殻の数      草
     おとなひし庵の主の臈長けて     月
      そのもてなしのまつむしのこゑ   歳
     ゆくりなく風にすすきの渦生(あ)れぬ  風
      平らな原に月のいざよひ       舎

     



 

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電脳網千句第9 賦白何百韻  1折表 2019.2.1~

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     雪吊や六義(むくさ)の苑の澪つくし   如月
     春立ちぬれどなほ年の内       楽歳
   曳かれゆく車はかろき音をもちて     梢風
     うたあはせとて身なり整へ       蘭舎
   畳なはる山を清めし初あらし        羽衣
     険しき径に谷紅葉追ふ         夢梯
   雲晴れて月をしるべに頼りたき       遊香
     ほとほとと戸を叩く旅人         朝姫
    


 



   











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