SSブログ

電脳千句第7  賦何水百韻 初折裏  2016.10.24~

birds2.jpg      
      

     大路ゆく網代車の物見窓              朝姫

       揺るるにまかす夢のあとさき           如月

     契りきや花の舞ひ初むこぞの里           衣

       思ひ募れば陽炎の燃ゆ               歳

     やはらかな牧を駆けゆく春の駒           梯

       萌黄匂の裾のゆらぎて               花

     折節はこころなきみも目を細め           草

       霧のしじまに盃を受く                舎

     かたわれの月を迎ふる高館に             風

       鳴くを忘れし虫のひと籠               香

     尼削ぎのみ髪傾げてをさな顔              月

       あな麗しき水茎のあと                 姫

       濃く薄く心のうちをうつしける               歳

       つがはぬ鴛鴦をしのぶ独り寝            衣

  

                     

進行表はこちら

       


コメント(67) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。