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電脳千句第六 賦御何百韻 二折表  2015.7.24~

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病む雁の落ちゆく涯を思ひみる            梯

      何を求めて出でしふるさと               歳

     夢なれや吾を愛子(まなこ)と呼びし声         花

      蓬が島に亀憩ふとか                   月

     はるかなる雲にたゆたふ宝船               舎

      小松引きたる宴(うたげ)なつかし            衣

     衣手に触るれば消ゆる春の雪               草

      野にも人にもあへしらふ朝                 香

     萱葺くもゆひの力のまざまざと               風

      稲穂の波の黄金かがやく                 梯

     ざざめきて鄙も都も秋の月                  歳

      けふの円居(まとゐ)の幸(さ)くあれかしと       花

     笠のままよどみなく詠む連ね歌               月

      風に染まなむ恋ざめの酒                  舎
     

       



  


 





  

     

                      

          <進行表はこちら>

      


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連歌楽歳

1折裏14に、

 すなどる村は秋の眠りに  梢風

を頂き、

<2折表1付け>
 高潮にもてあそばるゝ舟ひとつ      夢梯
 物の怪のなにやら潜む荻の原
 世に独り存りとぞ覚ゆ霧深み
 割れ殻の思ひ切なく歩み去る
 病む雁の落ちゆく涯を思ひみる


以上、夢梯さまからご連絡をいただきました。

by 連歌楽歳 (2015-10-22 19:13) 

連歌楽歳

高潮にもてあそばるゝ舟ひとつ      夢梯
秋 高潮は俳諧秋の季語 水辺用 舟は水辺体用外 ひとつは数字

 物の怪のなにやら潜む荻の原
秋 荻の原は草類と地儀 もののけとはもの(鬼・霊)の気の事と辞書にあるので、一座一句物

 世にひとり存りとぞ覚ゆ霧深み
秋 霧はそびきもの 世は5句もの(只1、浮世・世の中の間に1、恋の世1、前世1、後世1)一人は数字と人倫

 割れ殻の思ひ切なく歩み去る
秋 割れ殻は俳諧では秋の季語 別名の「藻に住む虫」は『無言抄』が秋、『産衣』が雑 「吾からの思ひ切なく……」だから、恋の句でしょうね。虫類

 病む雁の落ちゆく涯を思ひみる
秋 雁は鳥類、春1・秋1の2句もので懐紙をかえて使う 哀傷 芭蕉忌が近づいてきました。

by 連歌楽歳 (2015-10-22 19:53) 

連歌楽歳

2折表1に、

病む雁の落ちゆく涯を思ひみる     夢梯

をいただきます。

2折裏2付け、

 荒野(あらの)見渡す岡の辺の庵    楽歳
 何を求めて出でし古里
 時雨さだめぬ仮の世の旅

    *

 荒野見渡す岡の辺の庵 
雑 野は地儀 岡は山類体 庵は居所体

  何を求めて出でし古里
雑 古里は居所体

 時雨さだめぬ仮の世の旅
冬 旅 時雨は2句もの(秋1、冬1 このコンテクストでは時雨忌をふまえ冬の時雨になる)、降物(降物3句隔てる) 世は5句もの(只1、浮世・世の中の間に1、恋の世1、前世1、後世1)

by 連歌楽歳 (2015-10-23 12:53) 

路花

木枯らし一号とか…皆さまには、お風邪など召しませぬよう。

楽歳さまの

何を求めて出でし古里

をいただきます。

裏3の付

老いしいま悔ゆる思いを野にうたふ
夢なれや吾を愛子(まなこ)と呼びし声
命あるかぎりそしりの消えざらむ
旅枕ちちはは恋し里恋し

楽歳さまの句の思いと異なる方向に行ってしまったかも知れません。お許しくださいませ。



by 路花 (2015-10-26 08:30) 

連歌楽歳

  老いしいま悔ゆる思いを野にうたふ
雑 述懐 老いは2句もの(只1、鳥・木などに1) 野は地儀

  夢なれや吾を愛子(まなこ)と呼びし声
雑 人倫 夢と夢は7句隔てる 

  命あるかぎりそしりの消えざらむ
雑 命は懐紙をかえて2句もの(只1、虫の命など1)

  旅枕ちちはは恋し里恋し
雑 旅 人倫 居所

      *
「木枯し」は冬の季語ですが、「木枯し1号」となると秋の季語ですかね。セーター類を取り出して、ベランダで風にあてています。


by 連歌楽歳 (2015-10-26 14:49) 

連歌楽歳

追加

「老いしいま悔ゆる思いを野にうたふ」ですが、打越に「思」の字がありますので(同字5句去)、第3句の方を「こころ」と変えてはいかがでしょうか。やまとうたは人の心を種として万の言の葉とぞなれりける――古今和歌集序にあやかって。      
by 連歌楽歳 (2015-10-26 15:14) 

路花

楽歳様

早速のお直しありがとうございます。

老いしいま悔ゆるこころを野にうたふ

に訂正させていただきます。

桜落ち葉に惹かれ、少し回り道をして近くの寺の境内を抜けて帰る途中、突然の鐘の音にびっくりしました。午後3時、住職さんが力いっぱいに撞いていらっしゃるのです。近くに住んで、いつも鐘の音を聞いているのに、撞く姿を見たのははじめて。こころに残る秋の夕暮れです。
私も今からセーター類を出さねば……。
by 路花 (2015-10-26 15:58) 

連歌楽歳

如月さまから以下のメールをいただきました。

お待たせしていたしまして申し訳ございません。
パソコンが故障しまして、ブログに書き込むことが難しいため、スマホで拙付をお送りさせていただきます。ご了解くださいませ。

路花さまのお句より

夢なれや吾を愛子と呼びし声

を頂戴いたしまして、拙付

  ひたしずまれる神和ぎの森
  信太の森にあはき木漏れ日
  曙染めにともる胸ぬち
  眸やさしき馬の応(いら)へて
  蓬が島に亀憩ふとか

以上でございます。
宗匠さま、次句ご担当の蘭舎さま、何なりとご
一直、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
如月


by 連歌楽歳 (2015-10-31 13:49) 

連歌楽歳

  ひたしず(づ)まれる神和ぎの森
雑 神祇 「神和ぎ」は「巫」の事で、神に仕える主として女性、人倫 森は地儀 動詞「しづまる」は「鎮まる」と「静まる」の意味があり、森が静かなのか、神とそのご一統がまします森か、選択は次の句担当の蘭舎さまにお任せします。

  信太の森にあはき木漏れ日
雑 信太の森は名所 森は地儀、木漏れ日は木類と光物

  曙染めにともる胸ぬち
雑 曙染めは染織技術で、製品は衣類 胸は人体(肢体) 「胸ぬち」は「胸先」との類似で「むなぬち」とよむのか、「胸の内」の短縮形で「むねぬち」とよむのか、そこは適当に。

  眸やさしき馬の応(いら)へて
雑 馬は獣類 眸は肢体

  蓬が島に亀憩ふとか
雑 「蓬が島」は水辺・山類のように見えますが、中国の神仙伝説の蓬莱山のことで、日本の高天原のようなもの。山類・地儀・名所というふうに分類しないほうがよさそうです。亀は『連珠合璧集』では貝類に分類されています。いまどき変ですね。「亀の上の山、蓬莱山をいへり。山類にも、水辺にも嫌わず。天の川水辺にあらざるの例か。蓬莱は亀の背にありと云」と『産衣』にあります。マハーバーラタに出てくる乳海撹拌伝説は、ヴィシュヌ神の化身の大亀の上に、ヴィシュヌ神が住むマンダラ山を乗せ、大蛇をロープ代わりにして海を1000年以上もかき混ぜて、天地を想像したというインドらしい破天荒なホラ話。その浮彫が、アンコールワットの長い回廊にあります。というわけで、ここの亀もちまちました用語分類の埒外といたしましょう。

by 連歌楽歳 (2015-10-31 15:40) 

蘭舎

皆様、朝晩急に冷え込むようになり、冬近しの感ひとしおです。
お待たせ致しまして、申し訳ございません。


  蓬が島に亀憩ふとか  

如月さまの御継句、バリエーションに富み楽しませていただきました。
ことに珍しい蓬が島(蓬莱山)をいただき、ちいさな空想の羽をひろげてみましたものの、非力ゆえ、怪しく、どうぞおゆるし下さい。
楽歳さま、なにとぞよろしくご斧正くださいませ。 蘭舎拝

付け
いはほにもいまさごにもたまやどるとて  蘭舎
はるかなる沖にたゆたふ宝船
嫋やかにたゞ静やかに田鶴の舞
次々と舞ひ降り立ちしたづ百羽
しののめの千歳万歳あけゆかむ
by 蘭舎 (2015-11-04 19:03) 

連歌楽歳

 いはほにもいまさごにもたまやどるとて    蘭舎
雑 いはほは地儀 

 はるかなる沖にたゆたふ宝船
雑 沖は水辺体 船は水辺体用外 5句前に「すなどる村」があります。すなどる村は「魚・網・釣り船の延長で水辺としました。「沖」の字をなんとか工夫して(例えば、沖→夢として「」宝船」を非水辺する方法をご思案ください。

 嫋やかにたゞ静やかに田鶴の舞
雑 鶴は鳥類で2句もの(新式では鶴1、たづ1。産衣では、鶴=つる1、零鶴=たづ1、田鶴は誤り、と変化) 鶴は4句前の病む雁とバッティングします。

 次々と舞ひ降り立ちしたづ百羽
雑 鶴(たづ)については前述通り。数字 おめでたい百羽鶴は千羽鶴の10分の1 連歌のころ鶴は無季、俳諧になって冬。鶴は前述の通り。

 しののめの千歳万歳あけゆかむ
春・新年、または雑 千歳万歳を三河万歳ととれば、新年。千年万年ととれば新年、あるいは夜のあけぬ日はない、ということで雑。しののめは時分(朝)と夜分の両説あり。

2・3・4句の修正をお待ちしています。

    ◇
スタディー・ツアーに参加して、1泊2日で、足尾銅山鉱毒被害の現場を回り、関係者の子孫や現地の研究者からお話をうかがってきました。大気汚染の渡良瀬川上流と、水質汚染で農業被害が出たうえ、強制廃村処分された旧谷中村周辺の関係者の子孫では、 原因者の古河財閥と国政に対する憎しみに、はっきりと強弱が感じられました。上流地域は弱、下流は強。

植林の進んだ元はげ山も木が増えて紅葉の盛り、毒水対策の渡良瀬遊水地は一面の草紅葉できれいでした。

by 連歌楽歳 (2015-11-04 22:30) 

蘭舎

お待たせしましたのに、おぼつかないことで。

かめといえば、つるなどと・・どうも鳥好きが昂じて仕舞いました。
2,3,4の句は以下の通り、訂正、取り(鳥)替えいたします。

はるかなる雲にたゆたふ宝船
嫋やかにたゞ静やかにあまさがる
御降の松あをあをとぬらしつゝ

「あまさがる」は御降(おさがり)、おしめりのこと。俳諧では新年の
季詞、わたしたちもよく使う季語ですが、連歌では??

楽歳さま、どうぞ、ばっさりとご裁断ください。
羽衣さま、お待たせして、御免なさいませ。

蘭舎 拝

by 蘭舎 (2015-11-05 07:13) 

連歌楽歳

 はるかなる雲にたゆたふ宝船
春(新年) 宝船は俳諧の新年の季語。宝船は初夢のおまじない札に書かれた帆掛け船であり絵空事なので非水辺という見方と、書割の月が俳諧では月になるので宝船も水辺という見方があります。作者は非水辺の見方をされているようなので、尊重して、非水辺。雲は聳物 

 嫋やかにたゞ静やかにあまさがる
春(新年) あまさがりは新年の雨・雪で降物 

 御降の松あをあをとぬらしつゝ
春(新年) 御降(おさがり)は新年の雨・雪で降物 松は木類 

なお、連歌データベースにあたってみましたが、「あまさがり」「おさがり」とも、使用例は見当たりませんでした。

by 連歌楽歳 (2015-11-05 10:26) 

連歌楽歳

追加
「拙付の亀や馬は異生類ということで、許容されたのでしようか」というメールを如月さまからいただきました。三句前の「雁」(鳥類)と亀や馬は障らないのかというお尋ねです。『連歌新式』は、「虫に鳥」「鳥に獣」はそれぞれ3句隔てるとしています。虫のあとに鳥、鳥のあとに獣を出す場合は3句隔てる、という意味です。鳥のあとなら虫が出てもかまいませんし、当時は、亀は虫類でなく貝類でした。雁のあと馬が出た場合は、「鳥に獣」にあたりますので、ルール違反になります。うっかりしていて見逃しました。

by 連歌楽歳 (2015-11-05 15:51) 

羽衣

宗匠さま 皆さま

今秋も遂に今週かぎりとなりました。
昨秋に比べ暖かい気が致します。有り難いです。

扨、雁に亀は問題なしとの事で
二の折裏五句目 頂戴致します。

    はるかなる雲にたゆたふ宝船   蘭舎さま

             付け
      めでた尽くしの(めでたさ尽くす)皿を重ねて
      さだかならねど光りさす方
      いと清らかに眉をとヽのへ(髪を結いあげ)
      民の竈にたぎるものあり(なし)
      行きつ戻りつ思ひ募(つの)らせ
      移りゆく世のものぞあはれに
      小松引きたる(てふ)うたげ懐かし
 
新年の詞 続けようとするとむつかしいですね!
敢えて?雑にいたしましたが・・・
宗匠さまお手直しよろしくお願い致します。 

     
by 羽衣 (2015-11-06 00:32) 

連歌楽歳

2折5の素材調べで「春(新年)」と表記したため、連歌の季と現代の俳句・連句の季が混乱してしまいました。「春(正月)」とすべきでした。古典連歌の形式をなぞって遊んでいるブログ連歌ですので、ここは正月をふくめ春が3-5句続くところです。

そういうわけで、羽衣さまの句に弥縫策として初春の季詞を放り込んでみました。春の句にはなりましたが、羽衣さまがいつもお作りになる句とくらべあまり詩的ではありません。羽衣さま、詠みかえ、修正をどうぞ。

●2折表6付け
  めでた尽くしの(めでたさ尽くす)皿を重ねて
        ↓
  めでた尽くしの屠蘇を重ねて

  さだかならねど光りさす方
       ↓
  さだかならねど初日さす方

  いと清らかに眉をとヽのへ(髪を結いあげ)
        ↓
  いと清らかに千代の春きて

  民の竈にたぎるものあり(なし)
       ↓
  民の竈にたぎる若水

  行きつ戻りつ思ひ募(つの)らせ
        ↓
  行きつ戻りつ若菜摘む野辺

  移りゆく世のものぞあはれに
        ↓
  移りゆく世の縣召にて

  小松引きたる(てふ)うたげ懐かし
        ↓
  小松引きたる子の日懐かし
  (小松引く、で正月になりますが、相性のいい子の日もついでに)


by 連歌楽歳 (2015-11-06 11:03) 

連歌楽歳

●再考
「連歌四季之詞にあたりましたが、初空、屠蘇など 前句、打越しに重なる詞(イメージ的にも)ので、唯一、小松引をつかいました。もしどうしても新年(初春)を、いうことでしたら小松引をおとり頂くこととなりましょう」。羽衣さまから概略このようなメールをいただきました。

打越句の「蓬が島」は蓬莱山のことで、蓬莱山は短縮されて蓬莱となり、それに似せた正月の飾り物である蓬莱飾りを短く蓬莱とよぶようになりました。「蓬莱に聞ばや伊勢の初便」(芭蕉)。蓬莱(飾り)から蓬莱山→蓬が島とつながることで、新春の気配を強く感じられたのでしょうか。俳諧の季語感覚にすっかりなじんでしまった現代人なら自然な感覚でしょう。

他方、蓬莱という音を嫌い「蓬が島」と言いかえていた俳諧以前の連歌人は、蓬が島を非季詞として扱っていました。たとえば、宗祇の三島千句第1には

2ウ1
  もろこしの名残もとをくふねだして
   よもぎがしまよいかゞたづねし
  たち花はたが袖よりもにほふらむ

と「よもぎがしま」は雑の扱いです。(蛇足ですが、たちばなは現代連句では果実のシーズンをとって秋、正月飾りで新年、「橘の花」で夏ですが、連歌のころは「たちばな」だけで夏でした。実を愛でるより花をめでるのが連歌人の美意識だったようです)。

そういうわけで、2折表第4句の「蓬が島」は雑の句に分類しています。

「宝島」を初空や屠蘇で受けるのはダサいという感覚は理解できます。そこで、作者のご意向を尊重して、唯一の春の句(ここは春の句で続けなければならないところですので)、

   小松引きたる(てふ)うたげ懐かし

を残すことにしましょう。この句は「懐かし」とあるように懐旧の句なので、小松引くは過去の経験と考えられ、「てふ=と言う」という表現はそぐわないので、「引きたる」の形にしましょう。また、

文安月千句第8二オ13、
 春の野の子日の小松初わかな   宗砌

のように、小松と子の日を結ぶとわかりやすくなりますので、「子の日なつかし」と変えさせていただきます。

  小松引きたる子の日なつかし    羽衣
春、小松引く・子の日 懐旧 松は木類 子の日は時節、日は日次


by 連歌楽歳 (2015-11-06 19:17) 

羽衣

宗匠さま
しばらく~しばらく~お待ちください~
此度も大変お世話になります。
実ははじめてメールというツールを使わせて頂いたのですが その後
外出、只今開けまして、こちらに宗匠さまのお手直しをを知りました。
とんだ失礼を、お詫び申し上げます。
折角お手直し頂きましたので、是非その他の句も候補句としてご掲載頂きますようお願い申し上げます。
敢えて弁明させて頂きますと 屠蘇 は 蓬が島(蓬莱) とも通じる
延命、不老不死への切なる願い でございますので そのような
イメージ的打越しは気にせずともよい との御墨付きを頂ければ 今後
有り難く存じます。又、
蓬が島 は雑とのことで 小松(植物打越し)は気にせずともよろしいのですね。つつきはじめると限がございませんが~このチャンスにr~

小松引は 初子の日(はつねのひ)に野に出て小松を引き抜き 持ち帰って宴を張る王朝時代以来の行事だったそうで もしお許し頂けますなら
うたげ を生かして 
   小松引きたる宴(うたげ)なつかし
で候補句のひとつにお願い出来ましたら 猶ありがたく存じます。
まことにお世話かけまして恐縮です。
お導き有り難うございました。
by 羽衣 (2015-11-06 23:13) 

羽衣

宗匠さま
一部欠落致しておりましたので加筆をお許しください。

屠蘇 蓬が島(蓬莱)とも 中国由来の延命、不老不死を願うところの
ものとのアバウトなイメージです。

by 羽衣 (2015-11-06 23:34) 

連歌楽歳

羽衣さまから「待った」の声がかかり、再々考です。

   ◎ 再々考

 めでた尽くしの屠蘇を重ねて
春 屠蘇は薬用飲料。蓬莱山は不老不死の仙人が住む神山。屠蘇は貝原益軒『日本歳時記』に「屠はほふるとよみ、蘇はよみがえると訓ず。この薬よく邪気を屠絶(ほふり)て、人魂を蘇醒せしむる故に、屠蘇と名付と、潜確類書に見えたり」とあります。おとそ気分とは、屠蘇以外のアルコール飲料の過剰摂取が原因で羽化登仙することです。


 さだかならねど初日さす方
春 初日 日は光物

 いと清らかに千代の春きて
春 千は数字

 民の竈にたぎる若水
春 若水 水は水辺用 若水は冷たいままストレートで飲むらしいのですが、お茶にする人もいるでしょう。民は人倫 かまどは非居所

 行きつ戻りつ若菜摘む野辺
春 若菜は草類、一座一句物 野辺は地儀

 移りゆく世の縣召にて
春 縣召 世は5句もの(只1、浮世・世の中の間に1、恋の世1、前世1、後世1)

 小松引きたる宴(うたげ)なつかし
春 懐旧 小松引くは初の日の御遊びの恒例の行事。子の日には歌の宴も張った。小松は木類

by 連歌楽歳 (2015-11-07 11:39) 

連歌楽歳

蓬が島について、追加説明。

続古今和歌集に前中納言雅真の

  世をてらす蓬かほらの月かけは秋つしまねのほかもくもらし

新後拾遺和歌集に/大納言通具の

  影きよき蓬か洞の秋の月霜をてらさは捨すもあらなん

があり、ここに出てくる「蓬が洞」とは仙洞御所(上皇の御所)をさし、当然のことながら草類ではありません。蓬が島(蓬莱山)もこの部類です。『産衣』は蓬が島を「居所にあらず。山類に非ず。水辺なり。異本に水辺に非ず。蓬莱山のことなり」と説明しています。

それでは、千草さま、おあとをよろしくお願いします。


by 連歌楽歳 (2015-11-07 13:34) 

羽衣

宗匠さま
ご再考賜り誠に有り難うございました。
これからもよろしくお願い申し上げます。
    (西の富士ひがしの筑波仰ぎ見て秋のかぎりの我おぼつかな)
      
明日はいよいよ冬に入るとか 
皆さま お風邪など召しませぬよう!
千草さま よろしくお願い致します。

宗匠さま 有り難うございました~
by 羽衣 (2015-11-07 23:58) 

千草

羽衣様
お心のこもる付け七句から、一句に決めることは
至難のわざ。あれかこれか思案の末
 
  小松引きたる宴(うたげ)なつかし  羽衣

こちらを頂戴いたしとう存じます。
 
ひとつには、小学生のころの記憶につながったということでもあるのですが。
「ネノヒマツ」というカタカナ書きと初めて出会ったのは地方新聞の広告でした。広告は、○○新聞のすぐ下にあったので、よく目立ちましたが、小学生の私にはさっぱり意味が分からない言葉でした。実は、ネノヒマツは知多半島の醸造元のお酒の商標で、漢字で書くと子乃日と達筆で、松は字ではなくて、根っこの付いた若松の絵なのです。とはいえ、当時わかったのはそこまでで、
内容としては「ネノヒマツって何?」と曖昧模糊としたまま半世紀以上を持ち越し、このたびはゆくりなくもようやく詳しいご説明を伺い、それと同時に自分でもああ、そうだったのかと
いきなり理解に至るあれこれもあり、まことに蒙を啓かれると申しますか、ありがたいことでした。
(長い独白お許しくださいませ)

春を続けるということをのみ導べに
付け 
     うぐひすの初音届きし朝ぼらけ   千草 (鳥はまだですか)

     衣手に触るれば消ゆる春の雪

     移り香の人の恋しき花衣

     花にゑひ今様歌を遊ばされ

     若菜野に姉なる人の名を呼べば

楽歳様、
どうぞよろしくお願いいたします。
by 千草 (2015-11-08 20:48) 

千草

失礼しました。
愛子と呼びしのお句がありましたのに、
路花様、お許しください。

若菜野に姉なる人の名を呼べば  千草



若菜野に姉なる人のつづまやか  千草

に変更いたします。


by 千草 (2015-11-08 20:56) 

連歌楽歳

うぐひすの初音届きし朝ぼらけ   千草
春 鶯は1句もの、鳥類(前出雁との間にすでに5句) 朝ぼらけは時分、朝の字は懐紙をかえて4

  衣手に触るれば消ゆる春の雪
春 雪は降物 衣手は衣類 江戸のころのもじり狂歌「世渡りに春の野に出て若菜摘む我が衣手に雪も恥かし」

  移り香の人の恋しき花衣
春 花 花衣は室町中期ごろまで非正花・衣類の扱いが多かったのですが、『無言抄』のころには正花。作者は次の句で正花を出していらっしゃるので、ここの花衣は正花。

  花にゑひ今様歌を遊ばされ
春 花

  若菜野に姉なる人のつづまやか
春 若菜は1句もの 野は地儀 姉も人も人倫 


by 連歌楽歳 (2015-11-08 23:17) 

遊香

遅くなりましてすみません。

千草さまの
衣手に触るれば消ゆる春の雪

いただきまして、付け

昨日(きぞ)のひとふし見へかくれして 遊香
野にも人にもあへしらふ朝
ゑみがほなれや道はらふ人
せわしき朝に口ずさむ歌

朗読オペラ「椿」の朗読練習に明け暮れ、頭の中を「椿姫」のアリアがぐるぐる回っています。上記の「口ずさむ歌」も中身はこれです(笑)。
ついでに、12月11日(金)19時~の公演は、まだチケットがあります。
よろしかったら、いらしてください。厚かましくこの場をお借りしましてすみません。

お手直し、どうぞよろしくお願いいたします。

by 遊香 (2015-11-12 11:48) 

連歌楽歳

 昨日(きぞ)のひとふし見へかくれして   遊香
雑 「きぞ」には「昨夜」と「昨日」の二通りの意味があります。「昨日」に「きぞ」と読みが添えられていますが、昨日を「きのふ」と読めば一座一句物になりますので、「昨日」の漢字を残す限り、一句物とするのが妥当でしょう。時節。ひとふし」とは曲の一節でなく、心に引っ掛かる何かのことでしょうか。

 野にも人にもあへしらふ朝
雑 野は地儀 人は人倫 朝は2句もの(只1、今朝1)時分 野や人の呼びかけに応える朝とは。清々しい限りです。

 ゑみがほなれや道はらふ人
雑 ゑみがほは笑顔で顔は人体 道は地儀 人倫

 せわしき朝に口ずさむ歌
雑 朝は2句もの(只1、今朝1)時分 口は人体

by 連歌楽歳 (2015-11-12 19:43) 

梢風


野にも人にもあへしらふ朝     遊香

    付

思はざる近さに牛を見る鴉      梢風
普請にもゆひの力のまざまざと    〃
見慣れたる堤に見慣れたる犬も   〃

楽歳さま、よろしく御吟味下さい。 

by 梢風 (2015-11-12 21:14) 

連歌楽歳

さっそくの付け句、ありがとうございました。

 思はざる近さに牛を見る鴉      梢風
雑 獣類 鳥類

 普請にもゆひの力のまざまざと
雑 普請(ふしん)は漢音(正確には「ふ」は呉音、「しん」は唐音)なので、「萱葺く」と逃げておきましょう。「萱」は秋、「萱の軒端」も秋(『無言抄』)
  萱葺くもゆひの力のまざまざと
 秋

 見慣れたる堤に見慣れたる犬も   〃
雑 堤は水辺体 獣類

by 連歌楽歳 (2015-11-12 23:19) 

連歌楽歳

夢梯さまから連絡を頂きました。
    *
●2折表9治定
 萱葺くもゆひの力のまざまざと    梢風

●2折表10付け
 夕茜さす行き合いの空        夢梯
 かけ合ふ声のひびきやさしく
 夕食(ゆふけ)の匂ひ立つる大釜
 にごり酒くむをのこらの声
 積める黒木に露時雨きて
 稲穂の波の黄金かがやく
 のしかかる租もはねかえす秋


by 連歌楽歳 (2015-11-17 19:24) 

連歌楽歳

 夕茜さす行き合いの空        夢梯
秋 行き合ひの空 空は天象。 夕茜さすは夕焼け、時分、光物。茜さすだけなら朝やけの場合が多い。 残念ながら、打越に異時分の「朝」があります。そこで、

 いろなき風は行き合ひの空
秋 行き合ひの空 空は天象。風は吹き物

 かけ合ふ声のひびきやさしく
雑 ここは秋の句が欲しいところ

 夕食(ゆふけ)の匂ひ立つる大釜
雑 同上 時分 飲食 夕は時分の打越

 にごり酒くむをのこらの声
秋 にごり酒、飲食 をのこは人倫 第8句の「人」と人倫の打越。そこで、

 にごり酒くむ声のはづみて

 積める黒木に露時雨きて
秋 露時雨は霜露とともに秋 黒木は①皮の付いたままの木材②黒檀③生木を釜でくすべ薪にしたもの、八瀬・大原・鞍馬の女が頭にのせ売り歩いた。ここの黒木は、おそらく③でしょう。残念ながら露時雨は第7句の「雪」と中2句(降物は3句隔てる)。そこで、

  積める黒木に里の秋風
秋 里は居所 秋風は2句もの(秋風1、秋の風1)風は吹物 

 稲穂の波の黄金かがやく
秋 稲穂の波 この段階ではまだ「稲」で、草類

 のしかかる租もはねかえす秋
秋 租(そ)は音読みですが、古代からの税制用語などで、とがめだてしないことにしましょう。

by 連歌楽歳 (2015-11-17 21:00) 

連歌楽歳

●2折表10に

  稲穂の波の黄金かがやく    夢梯

この景気の良い句を頂いて、

●2折表11付け
 
  姨捨の空はればれとひるの月
  ざざめきて鄙も都も秋の月
  山の端の月に飛ぶ雁影著く

      *

 姨捨の空はればれとひるの月
秋 月 天象・光物 空は天象で4句もの 時分 姨捨は月の名所

 ざざめきて鄙も都も秋の月
秋 月 天象・光物 都・鄙は国郡

 山の端の月に飛ぶ雁影著く
秋 月 天象・光物 山類 鳥類(雁は2句もの、秋1、春1)



by 連歌楽歳 (2015-11-18 13:05) 

連歌楽歳

●訂正

「山の端の月に飛ぶ影雁影著く」ですが、雁はこの面の第1句に既出。うっかりしておりました。「雁」を消して、

  山の端の月に飛ぶ影目にしるく

といたします。

by 連歌楽歳 (2015-11-18 13:37) 

路花

妙に暖かい日が続いて、紅葉しかけた木々も戸惑っているようです。
どなたかの家の屋根を葺くために協力する人々―近くの田に揺れる稲穂―秋の月のもとさざめく人々―平和なればこその日本の秋の風景、いいですね。

楽歳さまの
  さざめきて雛も都も秋の月
をいただきます。

12句目です
  美(うま)し宴に駒をとどめて
  けふのまどゐの幸(さ)くあれかしと
  いさかひのなき世を願ひつつ
  あやしき風よけふはな吹きそ

どうぞご指導をお願いいたします。

by 路花 (2015-11-20 15:10) 

連歌楽歳

  美(うま)し宴に駒をとどめて
雑 駒は獣類で1句もの(馬も同じことなので使えなくなる)

  けふの円居(まどゐ)の幸(さ)くあれかしと
雑 けふ(今日)は2句もの、初折表2に既出なので、これで使い切り

  いさかひのなき世を願ひつつ
雑 世は5句もの(只1、浮世、世中の間に1、恋の世1、前世、後世1)

  あやしき風よけふはな吹きそ
雑 風は吹物 けふ(今日)は2句もの、初折表2に既出なので、これで使い切り

なお、「さざめき」は中世には「ざざめき」、「まどゐ」は「まとゐ」と発音されました。「美(うま)し」が出ていますので、中世風で気取ってみましょう。


by 連歌楽歳 (2015-11-20 23:13) 

如月

宗匠様、皆様
暫くの間メールでお送りさせていただいておりましたので、この欄に書かせていただくのも、久しぶりになります。宗匠様にはお手数をおかけいたしました。
さて、長らくお待たせ申し上げてしまいましたこと、なにとぞおゆるしくださいませ。
路花さまの
  けふの円居(まどゐ)の幸(さ)くあれかしと

を頂戴いたしたく存じます。
拙付
  笠のままよどみなく詠む連ね歌
  酒(ささ)ごころ現しごころの間(あはひ)こそ
  酒(ささ)事に手弱女振りの舞姿
  馬の背を分くは浮世の慣ひとて
  赤き領巾石御佛にたまはれる

ご指導、ご教示よろしくお願い申し上げます。
寒さが一段と深まってきたようです。皆様ご自愛くださいませ。


by 如月 (2015-11-26 13:04) 

連歌楽歳

   笠のままよどみなく詠む連ね歌
雑 旅の気分がうかがえます

  酒(ささ)ごころ現しごころの間(あはひ)こそ
雑 酒は飲食物 

  酒(ささ)事に手弱女振りの舞姿
雑 酒は飲食物 人倫 「女」は一座一句物、手弱女となると、さて?

  馬の背を分くは浮世の慣ひとて
雑 馬は獣類 浮世(世は5句もの、只1、浮世、世の中の間に1、恋の世1、前世1、後世1)。「人間万事塞翁が馬の背を分く」ってやつですね。

  赤き領巾石御佛にたまはれる
雑 領巾(ひれ)も衣類のうちでしょうか? 石御佛は石仏の丁寧語? 釈教 石仏とはいえ尊崇の対象であり、「賜ふ」は目上の者が目下の者に物を与えることなので、赤い領巾を与えた仏より目上の者とはいったい誰?  

by 連歌楽歳 (2015-11-26 19:28) 

如月

宗匠様
コメントありがとうございました。
石御佛とは、やはり奇妙で、石の佛とすべきでしたね。さらに「赤い領巾を与えた仏より目上の者とはいったい誰?」とのご指摘、もっともなことでございます。 
ついでに申しますと、領巾は石仏には似合いませんね。実は単に、赤い涎掛けをかけている石の仏さまという景を詠みたかったにすぎません。涎掛けなどという「卑俗」なものを連歌に詠むのは如何なものか、などと愚考いたしまして、領巾を引っ張り出してきたのですが、長々とした領巾を肩に懸けている野の佛とは、実に珍妙なものになってしまいました。それに加えて珍妙なる語法! この句は取り下げさせてくださいませ。

お次を担当される蘭舎さま
どうか一直のうえ、なにとぞお捌きよろしくお願い申し上げます。

by 如月 (2015-11-27 10:51) 

連歌楽歳

それでは「赤き領巾」句を消去いたします。
by 連歌楽歳 (2015-11-27 11:30) 

蘭舎

師走となりました。
またもお待たせ致しましたこと深謝いたします。

如月さまの
   笠のままよどみなく詠む連ね歌

をいただきまして、案じてみました。

木槿の揺るる蔭に寄りては     蘭舎
名も無き鳥の東雲に啼き
むかしの軒に風のさはぎて
おくふかき道しらぬをとめに
風に染むなむ恋ざめの酒
くみかふ酒の色薄うして

夜分、時分、混迷のまま、提出しております。
楽歳さま、そしてお次の羽衣さま、どうぞ、よろしくおねがいいたします。

蘭舎 拝
by 蘭舎 (2015-12-01 20:43) 

連歌楽歳

 槿の揺るる蔭に寄りては      蘭舎
雑 槿は木類で、俳諧で秋、連歌データベースに使用例がみあたらず。ここで秋は無理なので、雑と認識するしかないでしょう。

 名も無き鳥の東雲に啼き
雑 鳥類 東雲は時分、あしたと打越を嫌う

 むかしの軒に風のさはぎて
雑 むかし(昔)は一座一句物 軒は居所体 風は吹物 

 おくふかき道しらぬをとめに
雑 をとめは人倫 

 風に染むなむ恋ざめの酒
雑 恋の字で恋 風は吹物。「なむ」「ばや」は未然形を受けるので「染まなむ」「染まばや」となる。
 
 くみかふ酒の色薄うして
雑 

by 連歌楽歳 (2015-12-02 01:51) 

蘭舎

おはようございます。

楽歳さま
木槿、あさがほの類、やはり俳諧の季語ですね。しかし初秋の季感はありますので、あふひ(葵)あたりで逃げたいのですけれども、そうすると草になるのでしょうか? 
そのあたりを含め、どうぞ、羽衣さまもよろしく御願いいたします。
文法上のご指摘につきましても、ありがとうございます。

明日から数日、また、信州へ参ります。
みなさま、寒くなりました。お風邪などお気を付けください。
蘭舎拝
by 蘭舎 (2015-12-02 09:48) 

連歌楽歳

 葵の揺るる蔭に寄りては

おっしゃる通り草類が障ります。加えて、ゆれる葵の蔭に寄るとなると、葵の大きさがひっかかります。葵を「逢ふ日」とすれば恋の句になりますが、下句の「蔭に寄りては」の修正が必要になります。信州行でご不在ですので、このさい思い切ってこの句は削除しましょう。     

by 連歌楽歳 (2015-12-02 12:58) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
本日は 宗祇白河紀行で 白河の関を超スケジュールで巡って参り   ました。珍しくお天気もよく ボランティアガイドさんのご案内も素晴しく
ラッキーでした。(知覧は誠に残念至極)

二折表折端
   風に染まなむ恋ざめの酒       蘭舎さま
 
       (恋とお酒で頂戴致しました。このところ恋ご無沙汰ぢゃあり
       せん? ということですが~間違っていたらすみません)

          付け

    終り(をはり)なき御物語(おんものがたり)枕辺に
    捨つらるヽ扇の骨にやどるたま(魂)
    よろほひて(蹌踉ひて)なほも頂(いたヽ゛き)めざすゆゑ
    とてもたつうき名をあだにかへもせで
    むくはるヽ(報ゆるヽ?)思ひのほかの誉れにて
    あだし野のなにがし小町あはれなり(る)
    たましひは扇の骨のごと浮かれ

かなりあやしいとは存じますが 取り急ぎ お捌きのほど
お願い申し上げます。
    
    
by 羽衣 (2015-12-06 00:09) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
本日も晴天なり でございます。
昨夜ブログ送信後に少々愚考致したことですが
頂戴致しました 蘭舎さま御句 風に染まなむ ですが
風に染めなむ とも現わせないでしょうか?
完了の助動詞 ぬ の未然形 な  は助動詞 む に連なりそれらの
意味を強調するということ 如何でしょう?
今ひとつ 染まなむ に染まりきりないもので誠に失礼申し上げます。
お手数お掛け致します。



by 羽衣 (2015-12-06 12:17) 

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