電脳千句第7 賦何水百韻 四折裏 2016.10.24~2017.11.6

冠や裃要らぬ嬉しさよ 梯
さても今宵は箏(こと)など聞きに 花
つつがなく帰りきませと門口に 草
なごりの雲の行くもすずしき 舎
湧く水に胸の透きゆく時を得て 風
かづらの橋を揺らす春風 香
咲き満つる神代の花のめでたさに 月
日のあたたかく鶯の声 姫
2017-10-12 21:45
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電脳千句第7 賦何水百韻 四折表 2016.10.24~

引鶴に絡繰り唐子逆立し 月
かいやぐら消え雲の棚引く 姫
この浦に漁り小舟を漕ぎ出して 歳
糸たぐり寄す罪ぞかなしき 衣
なにゆゑか雑魚の命もいとほしく 花
しはぶきひとつ冬空の下 梯
凩の吹くもふかぬもうき名にて 舎
ただ身すがらに慕ひ来ぬれば 草
いくたびの闇をくぐりて秋の月 歳
まつりごとには稲の穂をつみ 風
小牡鹿の声聞く里の直会に 姫