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電脳千句第7 賦何水百韻 三折裏 2016.10.24~



  遠山に東風のたよりのとどくらん      舎

   おびただしくも青柳の糸          草

  すいすいと飛べる燕のうらやまし     香

   などて翁は籠を作るや           風

  忘れ得ぬ薫り残りし玉手箱         姫

   ほのと紅色てのひらの貝         月

  しらじらと明くる月夜のかたみとは    衣

   またの逢瀬を契る七夕          歳

    ひとり居の宿に侘しき遠砧        梯

   やすらふうちに時は過ぎ行き      歳

  物語書きはじめむと紙と筆        草

   あくがれあかす花のあだし野      舎

  みやこより流行り始める春着あり    風

   鄙の弥生に何ぞ求めむ           香




          

 

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