電脳千句第7 賦何水百韻 二折裏 2016.10.24~
くたびれて寝ぬる合間を夕さりぬ 風
事あり顔を見るも見ざるも 香
まほらまの山辺のみち鐘かすみ 月
水温むころ旅立ちし人 姫
墨染めに花のひとひら舞ひおちて 歳
夢のまにまに蝶のたはぶれ 衣
髪さげし乙女子の声はんなりと 花
撫で育てしを奪ひゆくきみ 梯
常夏にたゞ隔てじと慣へども 舎
あけやすき夜の月はいづちに 草
ひたひたと山の魑魅(すだま)の近づくや 香
いをなどを食ふ者のすさまじ 風
外つ國の銀(しろがね)の匙磨きつつ 姫
閼伽水汲める古渡りの椀(まり) 月
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2017-03-21 15:03
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