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電脳千句第7  賦何水百韻  四折裏  2016.10.24~2017.11.6

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     冠や裃要らぬ嬉しさよ               梯

     さても今宵は箏(こと)など聞きに       花

    つつがなく帰りきませと門口に           草

      なごりの雲の行くもすずしき           舎

   湧く水に胸の透きゆく時を得て           風

     かづらの橋を揺らす春風            香

   咲き満つる神代の花のめでたさに         月

     日のあたたかく鶯の声              姫
   

   

      




 

  

   <進行表はこちら

 








コメント(35) 

コメント 35

連歌楽歳


夢梯さまから、以下の治定と付句をいただきました。
(楽歳代筆)


●4折表14治定
 位捨つれば人も問ひ来ず   楽歳

●4折裏1付
 取り出す書(ふみ)を枕にうたゝねす    夢梯
 閑かなる時の長さに開く眉
 鶏鳴くも身は軽ろがろの寝ざめにて
 野に出でていざ言問はむ雲に水
 身を責むるものなきことの嬉しさよ
 冠も袍も要らざる嬉しさよ

    *
 取り出す書(ふみ)を枕にうたゝねす    夢梯
雑 夜分(枕・うたたね)

 閑かなる時の長さに開く眉
雑 眉は人体

 鶏鳴くも身は軽ろがろの寝ざめにて
雑 鶏は鳥類 時分(朝)

 野に出でていざ言問はむ雲に水
雑 地儀(野) 聳物 水辺用

 身を責むるものなきことの嬉しさよ
雑 人倫(身を責むるの身を人体とすると物理的拷問になるので、この場合は人倫と解するのが穏当)

 冠も袍も要らざる嬉しさよ
雑 冠・袍は衣類(衣類と衣類は7句去り) 袍(ほう)は字音になるので「袍」の代わりに「衣」、衣では衣冠束帯の感じが伝わりにくいので「裃」あたりがよろしいかも。

 冠や裃要らぬ嬉しさよ

夢梯さまに無断で変更いたしました。


by 連歌楽歳 (2017-10-16 00:52) 

連歌楽歳

さきに「衣類と衣類は7句去り」と書いたのは誤り。「衣類と衣は2句去り、衣と衣は7句去り」が混乱しました。
by 連歌楽歳 (2017-10-16 22:29) 

路花

まだ紅葉のたよりも届いていないのに、冬の訪れのような冷たい雨、選挙の予想とともに背中に寒さを感じております。

夢梯さまの
  冠や裃要らぬ嬉しさよ
をいただきます。
拙次です。宗匠様、どうぞよろしくご指導くださいませ。
  さても今宵は箏など聞きに
  筆もちしまま仮寝するとは
  世を捨てしとは思はざりしが
  うしろめたきは酔ひ痴れし宵
月末からまた、アウシュヴィッツ、テレジン、トレブリンカと収容所を回る旅に参ります。

by 路花 (2017-10-17 18:25) 

連歌楽歳

  さても今宵は箏など聞きに   路花
雑 宵は非夜分、非時分。連歌の式目書にそうありました。残念ながら理由が書いてありません。筝は字音(ショウと読めば呉音、ソウと読めば漢音)なので「こと」と読みを入れておきましょう。

  筆もちしまま仮寝するとは
雑 仮寝は①うたた寝②旅先での宿泊の意味がありますが、この句の場合はうたた寝でしょう。夜分

  世を捨てしとは思はざりしが
雑 「世」は5句物(只1、浮世・世の中1、恋の世1、前世1、後世1)で、只の「世」と「浮世・世の中」の世は2折表で使用済み。「世捨人」にする方法もありますが、あいにく打越に「人」がいますので、いっそ坊主になりますか?
  
髪おろすとは思はざりしが
雑 釈教 人体

  うしろめたきは酔ひ痴れし宵
雑 

by 連歌楽歳 (2017-10-17 21:34) 

お名前(必須)

さても今宵は箏(こと)など聞きに            路花

こちらをいただきます。

付け
旅立ちの御餞と謡ひけり    千草
君が行く路に佳き風あれかしと
つつがなく帰りきませと門口に
幣まつる幾山河の御旅路

路花さま
連歌の付けにすると、どうも意を尽くせませんが
どうぞ、気を付けていってらっしゃいませ。
お土産話を楽しみにしております。
by お名前(必須) (2017-10-20 18:20) 

連歌楽歳

 旅立ちの御餞と謡ひけり      千草
雑 旅 

 君が行く路に佳き風あれかしと
雑 旅(句意) 人倫 地儀 吹物 4折表12に「風」(中4句) なにか風に代わるものを!

 つつがなく帰りきませと門口に
雑 旅(句意) 門は居所体

 幣まつる幾山河の御旅路
雑 神祇 旅 山類体 水辺体 4折表12に「平城山」 ご思案を!

by 連歌楽歳 (2017-10-20 21:38) 

連歌楽歳

さきに「冠」を衣類と書きましたが、これは誤り。式目書によると衣類ではありませんでした。帯を衣類とする式目書と非衣類とする式目書があり、下紐はそろって衣類。このあたりの分類法はわかりにくいです。
by 連歌楽歳 (2017-10-20 21:56) 

千草

楽歳様
ご吟味、ありがとうございます。

一直を試みましたが、再度障りがありましたら、おとりさげねがわしく。

  君が行く路に吉事(よごと)のあれかしと

  幣まつる遠つ国への御旅路

冠は衣類ではない。
烏帽子なんかはどうなんでしょうか。
たいへん興味深く、拝読いたしました。
by 千草 (2017-10-20 22:29) 

連歌楽歳

 さっそくのお手直し有難うございます。


 君が行く路に吉事(よごと)のあれかしと
雑 人倫 地儀 吉事は寿詞と同音でめでたい限りです。

  幣まつる遠つ国への御旅路
しかし、「遠つ国」となると、「遠い国の意味で『黄泉』にかかる枕詞と『岩波古語辞典』にありましたので、これは敬遠し、同じページにあった「遠の国」にしませんか。例文に「家人は待ち恋ふらむに遠の国いまだも着かず」(万葉集)とあるように、こちらは無色透明の遠い国。

by 連歌楽歳 (2017-10-20 23:14) 

連歌楽歳

烏帽子については手持ちの連歌書に記載が見当たりません。データベースにあたると、吾妻鏡などの歴史書で使われています。和歌では使用例が見当たりませんでした。連歌で「衣類か、衣類にあらざるか」と悩む必要のない物品だったようですね。
by 連歌楽歳 (2017-10-20 23:42) 

千草

楽歳様
あやういオウンゴールをセーブしてくださいまして
ありがとうございました。
もちろん遠の国、遠い国の意味でございますが
まぎらわしくもあり、こちらはいっそとりさげたくよろしくお願いいたします。


烏帽子もありがとうございました。
by 千草 (2017-10-21 00:20) 

連歌楽歳

千草さま
承知しました。
by 連歌楽歳 (2017-10-21 00:41) 

路花

千草さま
なんて嬉しいお言葉でしょう。「吉事(よごと)のあれかしと」という句で送り出していただけるなんて、お仲間に入れていただいている故の嬉しさと感謝しております。
ワルシャワの今朝の気温は8度とか、アウシュヴィッツはもっと寒いかもしれませんが、自身でも「吉事の・・・」の思いで行ってまいります。
by 路花 (2017-10-23 14:01) 

蘭舎

楽歳さま みなさま

お待たせ致しました。
路花さま、どうぞ、ご無事な御旅を。

千草さまの御句、どれをいただこうかと
迷いましたが、

つつがなく帰りきませと門口に

に付けて案じさせていただきます。


なごりの雲の逝くもすずしき     蘭舎  
けぶりをきそふ里の蚊遣火
ほの語らふもくたかけの鳴き
拝みてゐる水無月の富士
来し方忘れあゆむ卯月野
みそぎの河にかつみ流るる

楽歳さま、そしてお次の梢風さま、
宜しくお願いいたします。
by 蘭舎 (2017-10-24 06:24) 

連歌楽歳

 なごりの雲の逝くもすずしき     蘭舎
夏 聳物 「逝く・往く」は古くは「行く」の意だったと辞書にでていますが、現在は「逝去」「往生」の用法が行き渡っていますので、前句の「つつがなく帰りきませ」とすれ違い感があります。行雲流水の「行く」でどうでしょう?
  
 けぶりをきそふ里の蚊遣火
夏 聳物 居所 虫類

 ほの語らふもくたかけの鳴き
夏 ほの語らう+くたかけのなき=あけやすき夜で夏 鳥類
 
 拝みてゐる水無月の富士
夏 富士は山類 名所 歌枕 「拝みてゐる」の拝はなんと読みますか?

 来し方忘れあゆむ卯月野
夏 地儀

 みそぎの河にかつみ流るる
夏 神祇(みそぎ) 水辺体 草類(かつみは真菰のこと、まこもかるは夏なり。ただまこもとばかりは雑かといへりと『無言抄』)


by 連歌楽歳 (2017-10-24 12:44) 

蘭舎

楽歳さま

早速にありがとうございます。
「なごりの雲の行くもすずしき」
とさせていただきます。

拝みては、「おろがみて」です。

よろしく御願いいたします。
蘭舎


by 蘭舎 (2017-10-24 14:41) 

連歌楽歳

蘭舎さま

了解です。それにしても、畏み畏み申す風のノリト詞、よくご存知ですね。
by 連歌楽歳 (2017-10-24 17:26) 

梢風


 なごりの雲の行くもすずしき    蘭舎

     付

出湯にも農の話の繁くなり      梢風
ひらひらと泉をめぐる夏の蝶      〃
たれかれの名を呼ばはりて山を焼く   〃

楽歳様よろしく御吟味下さい。   
by 梢風 (2017-10-24 21:01) 

連歌楽歳

 出湯にも農の話の繁くなり      梢風
雑 出湯は温泉のことで水辺体 農は「のう」と読めば字音 農閑期の風景でしょう。3折表9に「秋のいで湯に流すしがらみ」と温泉風景が既出。気になるところです。

 ひらひらと泉をめぐる夏の蝶 
夏 泉は水辺体 蝶は虫類

 たれかれの名を呼ばはりて山を焼く 
春 『無言抄』に「野を焼く・畑を焼く」は春とあることから、類似の山焼きも春。人倫。山焼きにあたって名を呼ぶのは危険防止のため? それとも何か故事来歴でも?


by 連歌楽歳 (2017-10-24 22:42) 

連歌楽歳

追加「蝶について」

2折裏6に蝶が既出でした。

『連歌新式』には蝶についての記述がありません。『連珠合璧集』では虫類に入れられています。元禄のころの『産衣』は蝶を一座一句ものに指定。これが古典俳諧に受け継がれ、現代の連句でも一句ものとされています(『十七季』参照)。

連歌練習帖は『連歌新式』を基本式目にしていますので、ダイレクトな式目逸脱ではありませんが、一応、情報としてお知らせします。

by 連歌楽歳 (2017-10-25 14:08) 

梢風


この度は大分障りを犯しておりました。楽歳様御吟味有難うございます。この辺りまで来ると動ける余地が狭まったくる感じもありますが、これをスリリングに感じる心持ちが生まれれば連歌マインドが出来たということになるのでしょうね。よろしくお願い致します。

 なごりの雲の行くもすずしき    蘭舎

    付

世の中を常珍しと思ほ日も      梢風
よどみなし物書くことも読むことも   〃
湧く水に胸の透きゆく時を得て     〃

どうぞ遠慮無く仰って下さい。

by 梢風 (2017-10-26 06:10) 

梢風

訂正です

なごりの雲の行くもすずしき    蘭舎

    付

世の中を常珍しと思ふ日も      梢風  「思ふ」
よどみなし物書くことも読むことも   〃
湧く水に胸の透きゆく時を得て     〃

よろしくお願いします。

by 梢風 (2017-10-26 06:12) 

連歌楽歳

梢風さま

差し替えをありがとうございました。

          *

 世の中を常珍しと思ふ日も      梢風  
雑 「世」は5句物(只1、浮世・世の中の間1、前世1、後世1、恋の世1)で、2折表13に「現世」が既出

 よどみなし物書くことも読むことも
雑 よどみ(淀み)は水辺だが、この句の場は非水辺。ただ、打越に水辺が来ると居心地は悪くなります。

 湧く水に胸の透きゆく時を得て
雑 湧く水は水辺用 胸は人体

by 連歌楽歳 (2017-10-26 09:35) 

遊香

遅くなりました。

梢風様の
湧く水に胸の透きゆく時を得て  
 
いただきまして 付

茶の湯の席のととのひたるや
春の野点に丸き餅菓子
小橋(さをばし)越える足音(あおと)軽やか
かずらの橋を揺らす春風
ほころぶ土にふわり春雨

何がOKで何がNGか、わからなくなってきまして(笑)、
すみません、使える句がありましたら幸いです。
楽歳さま、いつものごとく、お手直し、よろしくお願いいたします。

by 遊香 (2017-10-30 15:50) 

連歌楽歳

 茶の湯の席のととのひたるや
雑 茶の湯の「茶」は音も訓も「ちゃ」 席は「せき」と読むと字音なので、「むしろ」と読みを入れましょう。辞書によると、風雅な遊びをする場所。
  茶の湯の席(むしろ)ととのひたるや

 春の野点に丸き餅菓子
春 飲食 野は地儀 菓子(カシ)は字音ですが、障子(ショウジ)を連歌で使えるという説もあるので、面倒なことは言わないでおきましょう。

 小橋(さをばし)越える足音(あおと)軽やか
雑 橋は5句物(只1、御階1、梯1、名所1、浮橋1。 2表14に「なみだの川に架かる継ぎ橋」があるが、これは名所(歌枕)の橋。小橋は只の橋) 足音で人体

 かずらの橋を揺らす春風
春 春風は2句物(春風1、春の風1)、吹物 かずらはつる草の総称で草類、橋の材料になっても草類かどうか不明 こちらの橋も只の橋
 
 ほころぶ土にふわり春雨
春 春雨は一座一句物、降物 土は地儀


by 連歌楽歳 (2017-10-30 21:58) 

如月

宗匠さま、皆さま

愚図愚図していますうちに十一月になってしまいました。
雨続きからやっと脱しましたが、皆さま、連休をいかがお過ごしでしょうか。
お待たせしてしまいまして、たいへん恐縮でございます。

遊香さまのお句、春の野点、春風、春雨、どれを頂くか最後まで迷いましたが、

かづらの橋を揺らす春風

を頂戴させていただきます。

拙次
咲き満つる一会の花のめでたさに
(一期の花 でも)

咲きのぼり咲き継ぐいのち花の峯

分け入れば憂ひなき苑花の奥

御空より二十五菩薩花吹雪

花に酔ひ盃に酔ひ夢おぼろ

花盗人赦されてあれ今日祝げば

以上です。
花の句の不得手な(恋句も月の句も同様なのですが)私は、花の座に巡り合わせてしまい、今回はいつもに増してプレッシャーを感じました。

宗匠さま、
選句につきまして、またご一直など、ご指導をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

朝姫さま、
治定をよろしくお願い申し上げます。

皆さま、
よい休日をお過ごしくださいませ。
by 如月 (2017-11-04 15:44) 

連歌楽歳

 咲き満つる一会の花のめでたさに
春 花 木類 一期(いちご)も一会(いちえ)も字音なので、何か言い換えを。

 咲きのぼり咲き継ぐいのち花の峯
春 花 木類 山類 いのち(命)は2句物(只1、虫の命など1、4折表5の雑魚の命に「命は1句物」としたのは誤記につき陳謝)で、懐紙を替えて用いる約束なので、4折に2つ出すとルール違反になります。「いのち」を何か別の物に。

 分け入れば憂ひなき苑花の奥
春 花 木類 地儀

 御空より二十五菩薩花吹雪
春 花 木類 天象 二十五菩薩は釈教、ただし二十五は字音、菩薩はサンスクリットのボディサットヴァの音訳で字音に準じます。何か言い換えを。

 花に酔ひ盃に酔ひ夢おぼろ
春 花 木類 飲食 ここの夢は非夜分

 花盗人赦されてあれ今日祝げば
春 花 木類 人倫 今日は2句物

by 連歌楽歳 (2017-11-04 19:20) 

如月

宗匠さま

ご指導有難うございました。
至りませんで、お手数をお掛けいたしました。

次のようにさせていただきたく存じます。

咲き満つる一世(ひとよ)の花のめでたさに

咲きのぼり咲き継ぐ息吹き花の峯

御佛の空より降り来花吹雪
[→]何か変テコになってしまいましたので、没にしてください。

その代わりに次の句を出させていただきます。

酔ふほどに花しまく夜の宴なる

以上です。
よろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2017-11-04 22:06) 

連歌楽歳

 咲き満つる一世(ひとよ)の花のめでたさに
春 花 木類 「一世」ですが、「世」は5句物(只1、浮世・世の中の間に1、恋の世1、前世1、後世1)で、2折表6と13に「只の世」と「浮世・世の中」が既出。一世はちょっと苦しいので、「神代」(かみよ)でどうでしょう? 神代は神世と紛らわしいですが、「じんだい」の訓読みです。

 咲き満つる神代の花のめでたさに
春 花 神祇


 咲きのぼり咲き継ぐ息吹き花の峯
春 花 木類 山類 「息吹」は「伊吹山」を連想させます。1000メートルを超える標高がありますので、花は山すそから頂上に向かって咲き上って行きます。

 酔ふほどに花しまく夜の宴なる
春 花 木類 夜分 「しまく」は「繞く」と「風巻く」があります。「繞く」だと酔うほどにますます花に取り巻かれている感じが強まり、「風巻く」だと「 ハナニアラシノタトヘモアルゾ サヨナラダケガ人生ダ」という井伏鱒二の漢詩の名訳を思い出させます。どちらとも決めないままがいいですね。


by 連歌楽歳 (2017-11-04 22:59) 

如月

宗匠さま

コメントとお直しをいただきまして、有難うございました。

「世」については、何句物という注意書きを度々読ませていただいておりましたのに、頭からスッポリと抜け落ちていました。
神代の花ーーめでたさが増したように感じられます。

咲きのぼる様が見える吉野山をイメージした拙句なのですが、伊吹山もそうなのですか。
是非とも花時に行ってみたいものです。

しまくにつきましては、両方の意味のどちらとも決めなくてよいとのお考えに、感謝致します。
決定は次句のご担当者さまにお任せいたしたく存じます。

では朝姫さま、治定よろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2017-11-05 00:28) 

朝姫

楽歳様、皆様

長い旅路もいよいよ終わりですね。
挙句は一句でよろしい、とのことですのでスピード勝負で参ります。

花盗人の句も花の峯の句も面白く迷いましたが、この一巻を祝福するような、如月様の御句
 咲き満つる神代の花のめでたさに
をいただきました。


 いよよさやけし鶯の声   朝姫

楽歳様、どうぞ宜しくお願い致します。

by 朝姫 (2017-11-06 10:33) 

連歌楽歳

 いよよさやけし鶯の声   朝姫
春 鶯は1句物、鳥類 「さやけし」をここに入れると古典連歌の型から外れる感じになります。あの時代の古人の感覚では「さゆる」を冬、「さやか」を秋としていました。

 ①遅き日のかげ鶯の声
 ②日のあたたかく鶯の声
 ③さくら山吹鶯の声

等の言い替えが可能ですが、③は俳諧調で少々くどい感じ。②の「日のあたたかく」も①の「遅き日のかげ」も『無言抄』から拾った季語ですが、①の静的な言い回しより②の「あたたか」の方が前句の「めでたさに」と呼応する感じがします。

 日のあたたかく鶯の声  朝姫

朝姫さま、いかがでしょうか? よろしければこれで大団円。

by 連歌楽歳 (2017-11-06 11:47) 

朝姫

楽歳様

お手直しありがとうございます。
「さやか」は秋でしたか。。。
明るくて清い、というイメージだけで使ってしまいました。
如月様の御句のめでたさをあたたかく受け止める挙句にしていただき感謝です。

大団円、めでためでたですね。

by 朝姫 (2017-11-06 19:53) 

連歌楽歳

これにて一巻の落着です。
優雅な素材をたおやかに歌い上げた百韻になりました。
みなさまのおかげです。ありがとうございました。

百韻を通しで掲載しますので、直しがあれば、前後によろしくご配慮のうえ、ご連絡ください。

修正期間は11月いっぱいです。


by 連歌楽歳 (2017-11-06 20:30) 

如月

朝姫さま
治定を有難うございました。一巻を祝福するような、とおっしゃっていただいて、望外の幸せです。
宗匠さまご一直の「神代」が、盛り上げてくださったおかげです。
暖かな日溜まりの鴬の囀りにつつまれて、夢見心地の挙句となりました。


宗匠さま、皆さま
満尾おめでとうございます。

宗匠さまには、一句一句につきまして詳しいご教示をいただきました。
すぐに忘れてしまう我がザル頭を嘆きつつも、たくさんの新しいことを学ばせていただきました。ご指導に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
by 如月 (2017-11-06 23:21) 

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